ジャーヘッドを見た

サム・メンデスの三作目にあたる「ジャーヘッド」を見てきた。監督にとって撮影がコンラッド・ホールでない初めての映画であり、これで面白かったら本物だよなあと思って見に行ったら面白かったのだった。撮影はコーエン映画でお馴染みのロジャー・ディーケンスが担当した。ハイキーだけどギリギリ飛ばない映像美の人である。
舞台は91年の湾岸戦争である。宣伝どおり主人公が誰も殺さない戦争映画であり、ボビー・マクファーリンマーク・ボランの曲が流れる脱力気味のCMはCMとしてとても正しい(後半で深刻っぽくなる点には難があるが)。非常に良く出来た映画なので、現代の戦争のワケの分からなさを体験したい人は是非とも映画館に足を運んでいただきたい。一応言っておくと決してデート向きの映画ではないし、R-15指定であるし、主人公が誰も殺さないと言っても戦争映画は戦争映画である。注意が必要だ。
以下、感想とともに劇中のイメージにいくつか触れるので、フラットな気持ちで映画館に行きたい人は観た後で読んで下さい。それとオマケをひとつ、事前に知っておいて損はない戦争についてのトリビア。映画を見るなら本文よりも必読です。

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