ハリウッド映画、平均コストが初の1億ドル突破

[ラスベガス 23日 ロイター] 米ハリウッドの大手映画会社の2003年の映画製作・宣伝費は、平均で15%増の1億290万ドルと、過去最高となった。
 同業界幹部らが23日、明らかにした。
 全米映画協会(MPAA)が当地で開催された年次総会で発表した統計によると、初の1億ドル突破となった費用の内訳は、平均製作費が8.6%増の6380万ドルで、宣伝などの諸費は28%増の3900万ドル。
 ただ、同協会のジャック・バレンティ会長からは、コストの急騰についての説明はなかった。
 一方、MPAAによると、2003年の総興行収入は、約95億ドルで前年比0.33%減となった。

ターミネーター3」のDVDを眺めていたら、監督のジョナサン・モストウが「この道路のシーンは望む色味を得るために1.2km先までの全ての電灯の電球を交換してある。ハリウッド映画が高くつくわけだ」とか言っていた。もはや映画とは、総合芸術である以前に総合産業なんだなあと強く実感した。色んな業界にお金をもたらす一種の公共事業とも言える。しかし平均で1億ドル突破って、俺は大金がかかった搾取的馬鹿映画が大好きなので大歓迎だけど、他の地域との技術格差が一層拡大していくだろうことには一抹の危惧を覚える。日本のゴジラは着ぐるみです。
ターミネーター3」は劇場でも観たけど、結構面白かった。この監督はCGの使い方が非常に慎重で、上手い。恐らくCGのルックをあんまり信用していないのだろう。さすが「ブレーキ・ダウン」で橋からトレーラー吊して落っことしたオッサンである。