オリンピック雑感 長塚智広 (自転車)

NHKの「トップランナー」に競輪の長塚智広選手が出ていて、どんな人なのか全然知らなかったんだけど思わず見入ってしまった。とにかく話をするのが上手な人で、頭の回転の速さとか利発さとか知性が至るところから大量に垣間見られた。あそこまで整然と、しかも面白く即興で喋れる人って滅多にいないですよ。見た目まで格好良いのは少しズルいと思ったが、数分でファンになりました。
長塚選手はオリンピックに「ケイリン」「チームスプリント」で出場する。
「チームスプリント」は三人のチームでトラックを三周する競技だ。と言っても単に三人でグルグル走り回るわけじゃなく、一周ごとに先頭走者を外していくと言うのが面白いところ。最後の一人だけが三周回るわけです。つまり、巨大な空気抵抗に負けずに高速でダッシュできる第一走者、そのスピードに追随しながらレースを制御する第二走者、長い距離をスピードを落とさず走り切れる第三走者が三者三様に頑張らなくては勝てないわけです。長塚選手は短距離では世界屈指の記録を持つ猛烈なスプリンターなんだそうで、もちろん第一走者。イカス。
自転車競技では「空気抵抗がどーのこーの」ってよく言いますけど、あれがどんぐらいのもんなのかというと、「車で60〜70km/hで走ってるときに窓を開けた時の風圧、あれを全身に受ける」ぐらいのものなんだそうです。言われてみれば当たり前だけど、そんなに凄いものなのか!今更驚いてしまった。
そしてその風圧もさることながら、静止状態から加速しなくちゃいけないスタート時の過酷さも物凄いらしい。「腰がミシミシ軋んで、太ももの筋繊維がプチプチ切れてくのが分かる」って!いや、スポーツ選手ってスゲエ。オリンピックは面白い。
「チームスプリント」は8月21日(土)だそうです。楽しみだね。

女子の皆さんも要注目かも知れん。見た目とかそう言ったところも大幅に含めて、極めてナイスなガイです。