鼠の海へ

昼過ぎからディズニーシーに行ってみた。行ったのは二度目だか三度目だかそのぐらいだと思うのだが、景観における視線の誘導と遮断の技術は相変わらずべらぼうに素晴らしいと思った。隅から隅まで人工で埋め尽くされた気味の悪い空間であることは間違いないにせよ、景観だろうと何だろうと人間の手でコントロールできないものなどない!的妄執、あるいは人間および人工物に対する極端な全肯定ぶりは超ルネサンス的と言えなくもなく、ある種の倒錯した居心地の良さを感じないでもなかったのだった。具体的に言えば、ディズニー的なお仕着せのモラルには反吐が出るんだよ!とか常々散々言ってるわりに、人工火山の周辺を散策しながらフツフツと躁状態になっていく自分がいないでもなかったり、「今日は花火中止なの?え〜」とか普通に残念がっている自分がいないでもなかったり、あ、職場にお土産買わなくちゃ、とか言って土産物屋を見て回る自分がいないでもなかったり、ええ、結構楽しかったです。
それと山本KIDのソックリさんを見かけたのだが残念なことにニセモノだった。