お花見2006

無職なので朝から焼きそば弁当を作って桜の点検に出かけた。今週か来週の土日に花見をする計画があって、その日にちを決定するための偵察である。葉桜も綺麗だが、あまり花見には向かない。
ある程度予想はしていたが、桜は今日の段階で既に見頃となっていた。風は冷たく感じたが、日差しはとても暖かで、図らずも気持ちの良いお花見となってしまった。焼きそばまで持参しておいて「図らずも」は少々図々しいような気もするが、あわよくばピクニック気分を味わってやろう的な、いかにも無職ならではの、いじましくも都合の良い願望さえ「図らずも」に転化してしまうような、まったく見事な桜であったのだ。
平日の昼間と言うこともあり、花見客には子連れの主婦が圧倒的に多く見られた。無意識なチルドレンも大量に放し飼いにされており、地面にうつぶせになって微動だにしない3歳児とか、手に持った枝で樹木を無心に叩きまくっている5歳児とか、とにかく花を食べようとしている2歳児とか、そんな人たちが沢山いた。子供と言うのはこんなにも無茶苦茶な存在だったかと唸らされることしきりであった。とりあえず人類は大丈夫そうだ。あなた方は素晴らしい。
彼らは今日のことを二度と思い出さないだろう。彼らの素晴らしい脳味噌が、その思い出せない記憶を溜め込む領域が、今日みたいな幸せな光景で埋め尽くされますように。