同居人が運転免許を取得

信じられない話だが、同居人が普通運転免許を取得した。信号のある道路は走ったことがないそうだが、それでも免許を取得した。既に海外の免許を持っていて、そちらを国内用に書き換えたのである。いいのかそんなんで。
このように日本の免許制度は色々と不思議なのだが、個人的にもっと不思議に思うのは、自動車の殺傷力に対する事故率の異常な低さである。いや、もちろん多いとは思うのだが、俺の運転技術を平均として考えると絶対的に少ない。少なすぎる。世の中を遍く覆いつくす秩序の不思議には、まったくもって驚かされるばかりですね。
しかしその一方で、福知山線脱線事故とか、耐震強度の偽装事件とか、池田小の児童殺傷事件とか、世の中の秩序を一挙に反故にするようなことも稀に起こる。つまるところやっぱり秩序と言うものは空気のようでありながら薄氷のような何かなのであり、本質的に不思議なのであり、また得難いものなのだろうと思う。
いきなり逆走してくる車が少ないのも、無意味に追突してくる車が少ないのも、実は普通の人が普通に注意しているからなのであって、その注意の集合が秩序である。安全とは自明であるべきものなのであって、自明のものでは決してない。