レディ・イン・ザ・ウォーターを見てきた

見た。以前「ヴィレッジ」の感想にも書いたことだが(→2006年3月10日の日記)、「自分が何者か分かんなくて苦悩し、難関があり、最終的に克服するけど結局何となく悲しい」と言うシャマランの作家性は相変わらず維持されている。良いと思う。
あるジャンルを別のジャンルの枠組みを使って(観客が気づかぬうちに)語り始めてしまうのがシャマランの得意技であるが、今回はそれをドンデン的な用途には使っていない。ほとんど冒頭でジャンルの衝突は示され(それも「気づかぬうちに」どころか「あからさまに」である)、あまりの唐突さに登場人物も観客も困り果てていると、何と物語はそのまま進行するのだった。シャマランが突きつけるのは「お前は物語を疑いたいのか、それとも物語を信じたいのか」と言う無茶な二択だ。これは多分駄目な映画だが、気に入る人は少なくないと思う。俺は好きだった。
映画とは関係ないんだけど、映画館を出たら頭痛がひどくて(雨だったし寒かったんだと思う)困った。久々に頭痛で吐いた。どうしようもない。