労働とは呪わしいものです

「働くざるもの食うべからず」と言う凄い言葉がある。あの徳目の正体は明らかに嫉妬なのであって、別に働こうが働くまいが、食べるものがある人は好きに食えばいいと思う。余裕がある人は施せばいいし、それが本当の徳目ってやつであろう。「働かないと食っちゃ駄目」と言う了見の狭さは、考えれば考えるほど意味が不明である。完全に余計なお世話であるし、ブラックユーモアとしても面白くも何ともない。諺としての出来が酷すぎる。
原始時代、我々の祖先は恐らく大変だったはずで、獣に襲われないようにとか、気を抜いたら死ぬとか、腹が減ったとか、死ぬほど頑張らなくちゃ生きていけないとか、そんなことばっか考えて暮らしていたに違いないわけであるが、それから長ーい長い時間が過ぎて、先人の何人かが色々と便利なことを思いついて、生活する環境が飛躍的に改善されて、今に至る、はずなのに、何だろうこの進歩のなさは。だって物心ついて何千年も経ってるって言うのに、いまだに働いてんだよ?人類には、より楽に生きたい、良く生きたい、苦労したくないと言うような覚悟が、大幅に不足しているのではないか。
誰も働いている様子がなく、全員が芸術家かプロスポーツ選手なのに安穏とした生活が成り立つ、そんな社会を理想として描くことは、やはり馬鹿げているのでしょうか。それを目指さない人類が馬鹿げているように思えるのは俺が余りにドリーミングすぎるからでしょうか。俺は飢えて死ねばいいのでしょうか。いいや、お前が死ね!死んでしまえ!