ニコンサロンbis 村松佳優展「葉陰の肖像」を見た

ハロワの帰り、ニコンサロンに寄ったらやっていた。作者は1984年生まれ(!)の方だそうで、どれどれと見てみたらこれが素晴らしく、びっくりしてしまった。独特の陰翳のある、詩情のこもった不思議な昆虫写真で、虫嫌いなのに思わず見とれた。昆虫写真って、虫の生態とか形態に興味が向けられたものが多い気がするけれど、この人の写真は、何というか、虫の寿命を感じさせる。あるいは虫がやたらと無口であることとか。何とも不思議で綺麗な写真だった。
写真は厚みのあるアクリルに裏貼りしてあって、額縁はなく、断ち切りで仕上げられている。この方法は表面の平坦性がものすごく、斜めから見ても紙の凹凸すら分からない。ひんやりとした感じが、巨大で高精細な写真に良く合っていた。
展示は今日の16時までらしく、偶然間に合ってラッキーだった。すごい写真を見ると、心が洗濯されたような気持ちになりますね。