生まれ年の週刊少年チャンピオン

久々に渋谷まんだらけに立ち寄り、何を見るでもなくグルグルとしていた。
ふと、週刊少年漫画誌のバックナンバーの棚で足が止まった。随分と昔の号まで揃っているなあと感心し、自分の生まれた年の、生まれた週に発売された、週刊少年チャンピオンを何となく探した。残念ながら在庫は欠けていた。
棚のもう少し上を見ていくと、自分の生まれた年から10年くらい遡る。それらを眺めているうちに、これはだいたい自分の親父が読んでいた頃のものかも知れないな、もしかすると今でも表紙に見覚えがあるかも知れないな、などと思うに至り、意外と父親と年齢差というものがないことに驚かされた。考えてみれば当たり前の話だが、父親とはせいぜい20数年離れているだけなのだ。彼が10代の頃に読んでいたかも知れない週刊誌と、俺が生まれた頃に発売された週刊誌が、同じ棚の、そう遠くない場所に収まっている。何だか胸の奥が不思議な感じになった。
「一生」とか「人生」みたいな規模の時間感覚って、きっと子供を持たないことには解明されないことなのかも知れないな、とボンヤリと考えた。初めて徹夜したときに、夜と朝がどうやって繋がっているのかを理解したように、何かしら分からないことが分かるのかも知れない。いや、分からないままかも知れない。
何の話だか分からなくなってきたが、漫画のバックナンバーを眺めていたら不思議な感覚を得た、という話でした。