春の便り


2010年3月の、27日か28日。曇り空で色が出ず、やるまいと思っていたがハイキーに加工した。しかも春の便りということで、ハガキ風に枠をつけた。下の方が焼けているのはフィルムの端だったからで、感光してオレンジ色になっている。
ベルビア調が一世を風靡したときは、風景写真が何もかも不気味な青紫色に染まり、非常に気持ちが悪かった。最近はハイキーな写真が一世を風靡しており、現在進行形で気持ちが悪い。数年後には皆の目が覚めて、気持ちの悪い風潮として回顧されることだろう。
流行の色というのは、実は結構(人間の趣味の推移というよりは)ハードウェアに依存している面がある。いままで可能じゃなかった色が技術的に実現したり、簡単に作れるようになったりした時に、流行る。我々はそうやって珍しいものに目を癒されながら、暮らしている。
桜の季節ですね。