イノセンス 食料品店のシーンの元ネタ

何だかイノセンス話で埋め尽くされる勢いですが、hissaさんのファンタジア領の鍵番より。

バトーが最初にハッキングされる、ドッグフードを買いに行った食料品店のシーン。缶詰やら瓶やらが射撃によって飛散する。これは押井監督が原作を担当した漫画「とどのつまり」でアニメーターである主人公が回想する「バクハツする乾物屋の内部をサイボーグ戦士がモッブで全力疾走する全作画のカット」のセルフパロディホントに作画(つうかCGだけど)させちゃったのね。

知らないよそんなことー!*1
「果たしてこれは娯楽映画なのか?」って疑問は映画を見る前からずっとあって、見た後も謎として残ってたんだけど、ううむ。これでハッキリしたぞ。イノセンス」は娯楽映画ではなかったのだ。結果として娯楽も含まれることになったけど、別にそれ自体を目指して作られてはいなかった。これは押井映画ではあるが娯楽映画ではない。つまり押井守が犬と人形じゃなくてイソギンチャクとナウマン象の化石に異常に執着する人間だったら、映画はイソギンチャクとナウマン象の化石で埋め尽くされていただろうし、銃器じゃなくてタオルマニアだったなら、登場人物は全員タオルで戦闘していたに違いないのだ。鈴木敏夫、あんた分かってて嘘ついたろ!流石だ。流石だけど、子連れで見に行っちゃった家族なんかはちょっと可哀想だね。子供的にはこういうトラウマもありかと思うが、親のショックがデカそうです。シラナーイ

*1:http://undina.hp.infoseek.co.jp/flash/kamenblade_ondo3.html *関係ないけれど何となくこんな気持ちに *音声あり