スーツを買う

スーツというものをほぼ所持していません。
別に「俺ってクリエイチヴだからスーツなんて着ないんだよハッハー」みたいな胸くその悪くなる話ではなく、何しろ最近失業者だからそもそもスーツを着たり買ったりする必要自体が生じないのです。リクルートスーツと喪服しか持っていません。そんなわけで今日はメンズプラザAOKIまでスーツを買いに行きました。結婚式の二次会用に急遽必要になったのです。急に。と言うか明日。一昨日ぐらいまでは皆さん揃って「別にスーツじゃなくても良いんじゃーん」とか抜かしていたので俺もそれを鵜呑みにして丸々安心しきっていたのですが、念のため昨日「みんな何着てくのー」って聞いてみたら全員こぞって「やはりスーツで」などと豹変しやがり、毎日がカジュアルフライデーの俺はあっさりと窮地に追い込まれたわけです。そんでAOKIですよ。当然若者ですからAOKIなんか見くびっているわけです。さだまさしに似た貧乏な若無職と言えども中身は今どきですから、スーツぐらいは好きな店でちゃんと仕立てて貰いたいみたいな身の程知らずのドリームを抱いていたりもするわけです。でも時間がない。お金だってあるわけじゃない。て言うかない。もはや近所にあるメンズプラザの世話になるしかない。
仕方なしに。急に明日スーツが必要になったから。そんな残念ワードにまみれながら俺はメンズプラザの自動ドアを開きました。理不尽な恨み節が頭の中を駆け巡ります。ですがね、入店してみましたらね、これが意外に結構普通な感じでして、ここからが本題なんですけども、接客してくれた女性従業員の対応がスーパー素晴らしかったんですね。少なくとも丸井に入ってるような店の従業員なんかとは接客の次元が違う。AOKIだからってメンズプラザだからって涼感スーツだからってバカにしたもんじゃないんだと思った。スーツ二着目からは1000円(50,000円と40,000円のスーツを買うとなぜか合計で51,000円)と言う明らかに理不尽な、要するに値札には定価の倍額が記されているだけなんだなと思わざるを得ない不思議なキャンペーン価格は少し悪魔だと思いましたが、だだっ広いだけあって流石に色々置いてあるし、執拗な試着にも嫌な顔一つせずに色々提案してくれたし、今日一日で俺の中のメンズプラザのイメージは確実に変わったね。あそこは良いところです。お客さん一人もいなかったけど。まあ平日の昼間にスーツ買いに行く若無職なんてそうはいないか。
そんなわけで金持ち会社員の皆さん、たまにはAOKIやコナカにも行ってみましょうよ。お茶も飲めますよ。
それにしても俺はスーツが似合わないですね。