Lomography JapanがSMENA SYMBOLの販売を開始
￥ 8800 / 9240 (税込価格) 8/17より順発送
SMENA(Cmeha)とはロシア語で「若い世代」という意味をもつLomo製カメラ。この度ロシア・サンクトペテルブルクLomoPLCプラントから、限定Lomoデッドストック(新品)35mmカメラSmena Symbolが届きました。バルト海域が生んだ繊細で煌びやかなトライプレットレンズ*1T-43*2搭載。あなたの写真へ、みずみずしいフレッシュなロシアの空気感をいつでも吹き込んでくれます。lomography.jpだけのオンライン限定販売です。
最近Lomographic Societyへの依存度を高めすぎな気がするLOMO PLCが、今度はSMENA SYMBOLの提供を開始しました。いい加減ロモ(LC-A)の商売が儲からなくなってきたので切り札を切ってみたのか、中央集権(販路の一元化)が順調に進んでいよいよウハウハと言うことなのか、それとも単に在庫が発掘されたから売ってみるべえと言う素直な話なのか、いまいち分かんないところではありますが、両者の関係がますます緊密になっていることは何となく窺い知ることの出来るニュースです。最近のLomography Japanの動きはちょっぴりホラーです。つい最近は「顔ロモ*3以外のデッドストックや中古品は正直どうしようもない粗悪品だからお勧めできません、買わないでね」と言う、正確には
そのような製品販売にはLomoPLCは全く関与しておりませんし、これは製造者の責任がどこにもない大変疑わしい商品といえます。このようにLomo名称だけで消費者をあざむき、 カメラ販売をする業者へは大変、遺憾に感じています。全力でこれらの不正な販売行為を止めるよう働きかけていきたいという意向であります。
なる猛烈な言質をLOMO PLCから正式にゲットしてましたし、独占的な商売へますます一直線な感じです。
とは言えLOMO PLCからしてみれば、既に自分たちの手を離れた中古品で商売されたって儲かるわけもありませんし、一方で古のボロカメラに凄い付加価値をつけて商売できるノウハウを持った人々＝Lomographic Societyは心強いパートナーに違いないわけで、彼らが提携して独占的な商売を始めるってのも至極真っ当で当然の話と言えなくもないわけですが、顔ロモの件で中古/デッド品をあれだけ激しく批判しておきながら、「LOMO PLCの工場でデットストックが見つかったから我々ロモグラヒーが￥8800/9240(税込)で独占販売するよ！」って一体どの口で喋ってんですかねー。別にいいんですけど突っ込み所ではありますよねー。「LOMO PLCの工場内にあったから古かろうと何だろうと正規品です」ってのが彼らのエクスキューズなんだろうけど、そろそろユートピア気取りも苦しいと思います。商魂滲ませすぎだ。
SMENA SYMBOLはロモが作っていたロシア製ポンコツカメラです。
SMENAシリーズには同じT-43レンズを搭載した兄弟機が沢山ありますが、中でもSYMBOLは比較的マトモなボディを持った高性能機として知られています。と言っても具体的にはSMENAなのにセルフコッキング式*4だったりファインダーの位置がマトモだったりするだけで、どこが高性能なのか全く分からないほどですが、弟機たちの致命的駄目さと比べると相対的に充分すぎるほど高性能であり、T-43レンズのファンは誰もが「いつかはSYMBOL」と思っているわけです。ここは少し嘘です。しかし既に生産は終了しており、今手に入れるなら中古かデッドストックを探して買うしかありません。俺も弟機のSMENA 8Mが良かったので是非とも欲しいのですが、そろそろ在庫も払拭気味らしく*5、どこもかしこも売り切れです。そこにこのニュースですよ。嬉しいですよ。けどこいつらから買うのかー。何だかなー。高いしなー。まあ仕方ないけどさー。
最後にひとつ。なぜ俺はこんなに嫌味満点の文章をダラダラとしたためたのか？作例の写真が変だからだよ！
SMENAのT-43はこんなに周辺光量落ちするレンズではありません。webに写真を掲載するにあたってシャープネスかけたりレベル補正したりするのは当然のことなんであーだこーだ言うつもりはないですが、これはやり過ぎって言うか詐偽って言うかカメラを馬鹿にしています。SMENAはLC-Aとは全然別のカメラです。何でもかんでも「はーいみんな大好きなロモグラフィーですよーオシャレですよー」みたいな安易なイメージで売りつけようとする根性は正直どうかしてると思うし、そんなあざとい真似をしておきながら「アート最高！俺たち最高！」みたいなわけの分からぬ躁状態に浸っていられる厚顔無恥っぷりにも心底呆れます。どう売ろうと売る方の勝手ですけどね、せっかく良いカメラなのに何だか不憫だ。
