整形外科にて/ヘルニアではなかった

土曜日に痛めた腰の様子を診てもらうために整形外科まで行ってきた。痛すぎて待合室で待つことができず、診察室奥のベッドに横たわって順番を待たせて貰ったのだが、他の患者さんの診察内容が筒抜けで、色々とお勉強になることがあった。平日午前の整形外科はオジサンとオバサンと老人の社交場になっていることもよ〜く分かった。話を勝手に聞いていて分かったことは、ほぼ半分以上の患者が自分の症状を整理しないまま診察に臨んでいることだ。余計な細部の情報は豊富なのだが、どこがいつからどのように痛い、みたいな具体的な情報が極端に少ない。と言うか医者を前に世間話をしているだけで、何かを治そうという意図が全く読み取れない。
圧巻だったのは「ここを押した時と こちらを押した時、どちらが痛いですか」と言う質問に対して「肋骨のあたりが痛むんですよ」と言う四次元的な返答を続けるオバサンで、もちろん会話は全く成立しておらず、診察室にはエスノメソドロジーの実験中みたいな不条理な空気が充満していた。他にも「最近激しい運動をしたか」と言う質問に対して最近行ったゴルフと山歩きの詳細を自慢げに語りはじめるオジサンなどが大量にいらっしゃり、聞いてて本当に飽きなかった。患者に舐めた態度をとる医者が世の中に少なくない理由も少しだけ分かった。我々も賢くならねばならない。
自分も医者を前にすると病状を説明する語彙が見あたらずアバババババーみたいになるタイプなんで、人のこと全然言えないんですけどね。