今朝見た夢の話

「何とかライダー」と言うゲームセンター用のゲームに挑戦する夢を見た。もちろん夢の中の話なので、そんなゲームはこの世に存在しない。
「何とかライダー」は全方向からのGを再現できるライド型の特殊筐体ゲームである。設定としてはマトリックスみたいな仮想空間もので、ゲーム内には日本やら世界のほぼ全マップが三次元で再現されている。と言ってもビルはソリッドな箱状の構造物として表現されているだけで、細部は激しく省略されている。眺めとしてはワイプアウトと言うかハードドライビンに近い。しかしその密度とスケール感が凄い。そう言う殺風景な空間を、猛スピードの「何とかライダー」に乗って縦横無尽に飛行するのである。
いくつか任務みたいなものを与えられ、それをクリアすると次のステージに進むことができる。筐体はネットワークされていて、他人の任務に途中参加することも出来るし、同時刻に複数台が一斉に取り組むタイプの任務も用意されている。一人プレイもできる。やったことないけどネットゲームって多分こんな感じなんだろうと思う。
ゲームの自由度は非常に高く、日によって用意されているシナリオが変わるらしい。俺が遊んだときは「北海道の某所に隠された、1億円の場所を遂に公開!」であった。以前に「これを見つけられたら1億円」みたいなイベントが行なわれていたらしく、到達者がゼロであったので、今回が解答編なわけである。NPCのナビゲーターを追いかけながら、皆さん一喜一憂していた。
掴みが凄い。ゲームをスタートさせると、いきなり夜空に打ち上げられるのだ。ほとんど絶叫マシーンみたいな感じだが、筐体の威力を即座に理解できるのと同時に、自分が位置する都市の全景を一気に俯瞰できると言うアイデアなのだった。自分で見た夢を誉めるのも気持ちの悪い話だが、これはなかなか優れた演出だ。世界はずっと真夜中で、しーんとしている。箱状のビルの群が延々と続いており、騒音も人の気配も全く感じられない。遠くで別の人が操作する「何とかライダー」が飛行しているのが見える。かなりSFっぽい眺めで、美しい。
しばらくステージをこなしていくと、何と宇宙にも行くことが出来て、特に「ゴミ惑星」と言うステージが物凄いらしかった。店内にフッテージが流れていたのでしばらく見ていたが、月みたいな殺風景な惑星に、無数のガラクタを巻き込んだ超巨大な竜巻が発生しているのだった。恐らくディズニーシーの「ストームライダー」のパクリみたいなアイデアで、あれを消滅させる任務を与えられるのであろう。確かに壮絶な眺めであり、あれに突入したらさぞかし感動的だろうと思った。
で、その筐体に貼り付けてあったアオリが衝撃的で、と言うかそれについて書きたいがためにここまでチンタラと夢の話を書き連ねてたんだけど、「ゴミ竜巻に突入したときの衝撃は、メガドライブの16bitのことなんて忘れてしまうほどです」だそうで、それを見て吹き出して目を覚ましたと言う、嘘みたいな本当の無職の昼間であった。