千鳥ヶ淵〜ネガフィルムの記録力

最近写真の話ばかりですんません。落ち着いてきたら与太メインの日記に戻ります。


4月1日。KODAK 100UC。データなし。何か透明感に欠けるな。
この写真の右の方にある赤い四角の大きさは、ネガ上の原寸だと約1.5mm。

これが1.5mmですわよ。定規で確認してみてくださいよ1.5mm。このスペースにこれだけの情報が記録されている。民生用のフィルムスキャナ(4000dpi)でこれだから、最近出てる6400dpiのフラットベッドスキャナとか、極端なことを言えばFLEXTIGHTとか業務用ドラムスキャナとかを使えば、更に膨大な量の情報を引き出せるわけです。ケミカルな粒子なんだから細かいに決まってるんだけど、改めてたまげますね。ミクロコスモス。
ただ、ちまちまとフィルムをスキャンしてて感じたことですが、ある程度の(かなりの程度の)クオリティまでならフィルムとデジタルの差なんてほとんど出てこないし、デジタルの画像って各メーカーの努力によって驚異的なレベルにチューニングされていますので、よほど特殊な撮影でもない限り、デジタルの方がアナログよりも美しく見えるケースがもはや多くなってる気がします。持ち運び性、耐加工性などを比較してしまうと勝負にすらならない。
デジカメはイメージングの歴史を変えたんだなあ、プロがデジタルに移行するのは当然だよなあと、フィルムスキャナを使っていて初めて実感できた俺だった。銀塩写真は作家とアマチュアのものになる。デジカメ専門の人も、たまにはフィルム使ってね。