ビートルズ生演奏で著作権法違反、スナック経営者逮捕

ビートルズ生演奏で著作権法違反、スナック経営者逮捕
 警視庁石神井署は9日、東京都練馬区石神井町3、飲食店経営豊田昌生容疑者(73)を著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。
 調べによると、豊田容疑者は今年8、9月、経営する同区内のスナックで、日本音楽著作権協会と利用許諾契約を結ばずに、客の求めに応じて、同協会が著作権を管理するビートルズの「イエスタデイ」など外国の曲計33曲をハーモニカで演奏したり、ピアニストに演奏させたりした疑い。
 豊田容疑者は1981年にスナックを開店して以降、生演奏を売りにしていた。同協会では契約を結ぶよう求めていたが、従わなかったため、今年9月、同署に刑事告訴していた。
(読売新聞) - 11月9日15時18分更新

ミュージシャンの方々には、著作権についてもう一度じっくり考えていただきたいなーと思いました。
再掲:平沢進の昔のインタビュー

オリジナルアルバムではJASRACを通さずにリリースすることもあり得る?
著作権に対する我々の考え方を示すために、どうしようかと考えています。我々にはヒット曲があるわけでもないし、多少放送された程度ではたいした印税の額にはならない。ただ、放送業界は慣例としてJASRACにドンブリで払いますが、この曲に関しては著作者に払って下さいと宣言すれば直接払ってくれます。まだ世間はJASRAC著作権を守っていると思っているけれど、それは違うとアピールするために文化庁に登録することも考えています。もうひとつ、日本知的所有権協会というのもあってここにも登録できる。要するに誰でもいいんです、なにか起こったときに証明できれば。お巡りさんでもいいんです。これ僕の曲だって証明してね、だからサインして。それでいいんです」

JASRACの会員であっても、JASRACを通さないでもやれるということですか?
 「そうです。それが著作権法です。著作権というのは著作物ができた瞬間から法律によって守られているわけです。それは誰にも侵害されることはない、著作者の権利なんです。JASRACの規約をよく読めば、登録されていないものについては手も足も出ない。JASRACは著作物についてまぎらわしいことを言っていますが、登録前の著作物をどうするかについては、著作者しか決められないんです。MP3が出てきて、モラルをかさにきてビジネスの話をするから、なにかの強制力があるように見えてしまうんですが、JASRACはモラルではなくビジネスを扱う集金代理業者です。第二第三の集金代理サービス業は出てきて欲しいですね。ちゃんとサービス料と銘打って、価格競争とかやったほうがいいですよ」
なるほど。ミュージシャンは著作権管理料をJASRACに支払っている、立派な顧客だったのである。

こちらのリンクも追加しました。こっちの方が今回の件についてはフィットした内容ですね。