自殺ブームが粛々と拡大中に見える秋

実際に自殺された方については本当に残念であり、こうして茶化したような文章はどうなのかと我ながら思うのであるが、何とか生き残っている我々や、自殺する予定だけど幸運にも先延ばしになっているような人々に関しては、このぐらいの表現が今はちょうど良いかも知れないとも思う。
いじめ自殺をマスコミが取り上げるようになり、時を同じくして履修漏れ問題でも何人か自殺しているため、体感的な自殺者の総数は一気に100万倍ぐらいになったかのような印象があるが、実数が増加しているかどうかは定かでなく、実際のところ別に大して増えてはいないと思うのだが、そろそろバタフライナイフ効果*1が生じる時期である。一人デスマーチに突入してしまった人の耳に、「また誰々が自殺した」の報道が甘ーく響く頃合いである。
経験上、本当の自殺モードに突入した人間は、どんなに頑張ろうともそれを回避できない。合理的な判断力は死滅し、死に向かって泣き笑いで突進してしまう。周囲に突然泣く人や、そろそろ死にそうな人が観察される場合、今は一番危険な季節と思われるので、「大変なのはお前だけじゃない」などと突き放さず、いきなり焼き肉に連れて行くなどのお気楽な方法で、構ったり、ケアしてあげることを強く推奨したい。それが悪い方向に働いて自殺されても責任は取れないけれど。
自殺はきっと一時的な病気なのだが、死んでしまうと治癒も何もない、と言うのが非常に難しい問題である。

*1:テレビドラマに影響された中高生の間でバタフライナイフの所持が流行、と言うニュースに影響された中高生が、周囲の人間をプスプス刺し始める効果