やれんのか!三崎−秋山戦について

テレビで観戦した大晦日の格闘技中継「やれんのか!大晦日!2007」の三崎和雄秋山成勲戦について。

秋山陣営 三崎のキックに抗議
【「やれんのか!」】秋山は1日、さいたま市内の病院で精密検査を受け「鼻骨骨折、左ひざ側副じん帯損傷」と診断された。31日の三崎戦で受けたサッカーボールキックが原因で、実際、試合後には秋山サイドが「最後のキックは反則」と抗議していた。4点ポジションでのサッカーボールキックは反則だが、三崎の放った蹴りはタイミング的には微妙。主催の谷川イベントプロデューサーは「詳しいことは分からないが、ビデオで検証したい」と話していた。[スポーツニッポン] [ スポーツナビ 2008年1月3日 9:13 ]

「やれんのか!」のルールは以下の通り。

■4点ポジションおよび“猪木-アリ状態”における足による加撃について
いわゆる頭部・顔面へのサッカーボールキック・踏みつけは反則とする。

だそうです。つまり両手両膝など4点を接地させてグラウンドにいる人や、ゴロンと寝転がってたりする人の「頭部・顔面」を踏んだり蹴ったりしちゃだめですよ、と言うことです。秋山陣営が問題にしているのは、三崎選手の最後の加撃がこのルールに抵触するのではないか、と言うこと。テレビ映像で見る限り、秋山選手は両手両足を接地させていたように見えたし、抗議は妥当かも知れない。ルールが想定している4点ポジションではないかも知れないけれど。


・・・三崎選手は顔面を蹴っていないですね。*1「鼻骨骨折」は直前の左フックによるものみたいです。報道が全部「顔面にサッカーボールキック」になってるのはどういうことだろう。これはスポーツ報道としてやっちゃいけないミスでしょう。どうせ訂正報道とかないんだろうな。
テレビの人たちは格闘技の観客を「暴力を見たい人」に留めておいた方が楽なんだと思いますが、格闘技を本物のエンターテイメントとして完成させたいならば、いつまでもこんなことやってちゃいけないと思うのです。妙な煽りVTRばかりに時間をかけてルールの説明がない。残り時間のテロップを消す。選手紹介のテロップに体重がない。解説者から技術の説明がない。こういうの、主催者側からも「何とかなりませんかね?」って提案していいと思うんだけど。

*1:録画を繰り返し見てますが、うーん。どうでしょうかね。もしかすると、写真はヒットの直後、足先が胸側にスライドした瞬間なのかも知れません(動画を見るとヒットと同時に体が跳ね上がっているように見えるので、かなり厳しい解釈ではありますが)。放送とは別アングルの動画か、もう何枚かこちら側からの写真が出てくれば断定できると思いますが・・・今ある材料だけで判断するのは、ちょっと無理そうです。私見では、鼻を折ったのは左フックだと思いますし、キックは顔面に当たってないよう気がします。カメラ1台しかないわけないんだから、ちゃんと見せてくれればいいのに。