要塞警察@爆音上映 を見た

無軌道、無表情、無感情、無慈悲、という無い無いづくしの若者たちで構成された、何らかの政治的信条を持っていると思しき犯罪結社のようなものがあり、そのせいか街の治安は最悪である。組織名が「チョロ」と言うのが衝撃的だ。さて、そんな街を自動車で通過しようとしている父娘がいて、やはり娘はチョロのメンバーに撃ち殺されるので、父は激怒してチョロのメンバーを射殺し、チョロは逆恨みで激怒して、総動員で復讐を開始する。父は這々の体で警察署に逃げ込むが、警察署は移転の最中で中身は空っぽに近く、いるのは署長代行と職員数名、囚人2名だけなのだった。果たして彼らはチョロの襲撃を退けることができるか?と言う映画である。
「集団で押し寄せる人間以外のモンスターを何とかして退ける」と言う意味で、ほとんどゾンビ映画である。「リオ・ブラボー」のオマージュと言うよりは、「エイリアン2」のオリジンといったほうが個人的には近い気がした。登場人物のキャラが立っていて、流石に面白い。どう考えても程度が低いのに映画としてのステージが異常に高い。爆音上映も映画に合っていて、とても堪能した。