機敏な朝

目覚まし時計が鳴ったので、アラームを止め、起きなきゃ、と思いながら再び深い眠りに就いた。
そしたら長い夢が始まって、寝坊したときの言い訳を若手のお笑い芸人と一緒に考えたり、猿みたいな生物が俺の飼っていた動物を食べてしまったので不気味な気持ちになったり、さっきのお笑い芸人たちと「寝坊したときの言い訳は『下水工事がどうのこうのなんですよエヘヘー』に決まりだな!」と言うことになったりして、そこで突然、目が覚めた。おお!この時刻は、まさにいつも家を出ている時間ではないか!
大急ぎで準備を開始し、玄関を飛び出したのは目覚めてから3分後のことだった。我ながら機敏だ。
ここ一週間ほど、同居人が出張のためどっかに旅立っており不在である。普段はお互いがお互いの遅刻のセーフティネットとして機能してるわけだが、これが一人だと機能しない。これはなかなか恐ろしい。