伊藤計劃さん逝去

ずっーと闘病されていたし、それを平凡な日常かのごとく、blogなどでも常に飄々としていたものだから、ああ、この人は絶対に元気なのだ、俺らが属する世代の突出した先導者として、このまま走り続けてくれるのだと、勝手にそう信じていた。
群を抜く才気と、若さと、ユーモアと、皮肉と、それら全てを抱えたまま死に向き合い続けた博覧強記のSF作家。こんな人はもう二度と出てこない。SPOOKTALEの時から、その才気に圧倒されていました。
伊藤計劃さん本人への感謝以上に、偶然や運命に対する「なんでだ」「ふざけるな」という感情が抑えにくい。ほとんど怒りさえ覚える。
SFを普遍的な<文芸>に昇華させうる、国際的な作家になると信じていた。