コダクロームが製造終了へ

名カラーフィルム、製造中止へ=デジタル化に勝てず−米コダック
 【ニューヨーク22日時事】米写真関連大手イーストマン・コダックは22日、プロカメラマンを中心に愛されてきたカラーフィルム「コダクローム」の製造を年内に打ち切ると発表した。世界初の市販カラーフィルムとして1935年に発売され、根強い人気を誇ってきたが、デジタル化の波には勝てず、長い歴史に幕を下ろす。日本では既に販売が中止されている。
 コダクロームは、ネガフィルムとは逆で、現像したフィルムに被写体の色や明るさが実物通りに映し出され、スライドなどにも用いられる。現像には特殊な工程があるため、世界では現在、米カンザス州の1カ所しか請け負う施設がない。
 商品名は、歌手ポール・サイモンの曲(邦題は「僕のコダクローム」)にもなった。しかし、現在の売り上げは、コダックの静止画フィルム全体の1%未満。フィルム不要のデジタルカメラが全盛期を迎える中、静かに市場から姿を消す。(2009/06/23-06:30)

写真史に残る名フィルムを、一度も使うことなく見送ることになってしまった。自分がポジフィルムを使い始めたのはフィルムスキャナを購入して以降のことで、そのスキャナがコダクロームに完全対応していなかったため、何となく手が伸びないまま国内販売終了のニュースを聞いた。で、今度はこのようなことになってしまった。非常に切ない。
ユーザーが組織的にお金を出してロットを確保するような動きが、そろそろ出てきて欲しいと思う。自分みたいな末端ユーザーが、いつまでたっても他人任せなのがいけないんだろうけど。
現像自体は猶予期間があるようなので、手に入ったら是非とも試してみたいのだが、果たして手に入るものだろうか。