米谷美久氏死去 元オリンパス光学工業常務

米谷美久氏死去=オリンパスペンを開発
米谷 美久氏(まいたに・よしひさ=元オリンパス光学工業〈現オリンパス〉常務)30日午後0時34分、呼吸不全のため東京都八王子市の病院で死去、76歳。香川県観音寺市出身。葬儀は8月2日午後0時半から東京都立川市柏町1の26の4のセレモアつくば立川会館白峯殿で。喪主は妻敬子(けいこ)さん。
名機として知られる小型、軽量のハーフサイズカメラ「オリンパスペン」を開発。59年に発売され、シリーズで計1700万台を販売した。92年に国際写真マーケティング協会(PMA)の殿堂入りした。 (2009/07/30-21:06)

オリンパスが世界に誇った天才設計者・米谷美久氏が亡くなった。米谷氏の逸話で印象に残っているのは、「理想のカメラとはどんなものか」みたいな質問に対して、「カメラがないこと。念写。車にしても、車じゃなくて空飛ぶ絨毯が欲しい」と答えたという話(後半はうろ覚え。何かのムックで読んだ記憶がある)。目的を目指す視力の良さとか、視線の投げ方みたいなものが、普通の人と全然ちがう人だったように思う。
米谷氏が創ったオリンパスペンFは、自分が思う「最も美しいカメラ」の第一位を常に占めている。今も欲しくて欲しくてたまらない。FTじゃなくてFだ。あの花文字が好きなんだ。