ホラー in my ear

夏なので恐ろしい話をしよう。しかも実話だ。
近頃あんまり耳掃除をしていなかったので、手近にあった耳かきを手にとって、軽く耳掃除を開始した。すると何か具合がおかしい。
おかしいのは耳かき先端部の感触で、先端のフック状の部分が伸びきっているのだろうか。とっかかりというものがない。一般的な木製の耳かきなので、素材に由来するラフな感触は一応あるものの、何だか爪楊枝の反対側で耳掃除しているような感じだ。ぜんぜん耳掃除にならない。5回ぐらいコチョコチョやってみたものの、埒があかないので、すぐに止めてしまった。
耳かきの先端を確認してみると、フック状になっているべき部分は、やっぱり真っ直ぐになっていた。というより、これは最初から折れていたのかも知れない。尖っていたり毛羽立っていたりしていたら、ちょっとした事故になっていた。怖い怖い。その後、耳が痛くなった。
外耳炎は慣れっこなのだが、今回のは相当に痛く、何かがおかしい。翌朝になっても痛みが酷く、どうしようもないので朝一番で耳鼻科に行った。若干の、いやーな予感を抱えつつ。

自分 「耳かきが壊れてたらしくて。ひっかいてしまったみたいです。痛みます」
先生 「ちょっと見てみますね。」
自分 「・・・」
先生 「・・・○○さん、耳かきのやりすぎで外耳炎というのは結構ありましたけど・・・今回のは完全に傷になっちゃってますねー」
自分 「ヒー」
先生 「何しろ耳かきの先端が刺さって残ってましたからねー。取れましたけど」
自分 「え!?」
先生 「これです」
自分 「ドヒー」

というわけで、耳かきの先端が耳の中に刺さって残っていた。療養中です。バファリンプラスは良く効きます。