浅草寺 雷門


2009年8月16日。Kodak E100G。雷門の大提灯を横から眺める。見えているのは提灯の背面側で、こちらには「雷門」ではなく「風雷神門」と書いてある。どうして通称のほうを正面に持ってきたのだろう。

 風神(ふうじん)・雷神(らいじん)は、風や雷をつかさどる神さまであり、浅草寺護法善神である。元々雷門はこの二神の名前から「風雷神門(ふうらいじんもん)」と呼ばれていたが、いつの頃からか雷門とだけ呼ばれるようになった。

 雷門は正しくは風雷神門(ふうじんらいじんもん)といい、「門の名で見りゃ風神は居候」と江戸時代の川柳にあることから、その頃にはもう雷門と呼ばれていたことが解る。別名「神鳴門」または「神門」ともいった。風も雷も音がする神様なので神鳴門ということだそうだ。

へえ。通称が定着しすぎていたからのようだ。
当時の江戸っ子たちも、「風雷神門なのに雷門はおかしいじゃねーか」とか言って笑ってたんだと思うと、何だか面白いですね。