続 今年の桜


2009年4月8日。NEOPAN ACROS 100。桜の花と鳩数匹。モノクロ向きではなかった。チカチカして鳩が見えない。
鳩は桜を珍しく眺めるのだろうか。どうだろう。自分の記憶をたぐってみると、はっきりと桜を「綺麗だなー」と感じるようになったのは、小学校2年生の春だったような気がする。3年生の春だったかも知れない。そのぐらいの歳になるまで、桜は視界に入ってこなかった。鳩の視界に桜は入っているだろうか。鳩の様子をしばらく観察してみたが、いつもどおりポッポッポと言いながら地面をつついているだけだったので、多分興味ないんだろう。
鳩の寿命を調べてみたら10年〜20年と言うことで、結構長い。実際には、病気や交通事故でもっと早くに死ぬらしいが、それにしてもイメージより随分と長生きだ。こういう野生の鳥たちは、見かけるたびに毎回ちがう個体と出会ってるように思えるものだが、この鳩は去年もこの辺りで見た鳩かも知れない。数年というスパンで出会い続けている鳩かも知れない。そう考えるとちょっと怖い。
犬や猫は、桜を珍しく眺めるだろうか。花見で見かける犬や猫は、どう見ても喜んでいるように見える。あれは、人間が嬉しそうにしてるから釣られて喜んでいるのかな、とも思うが、積雪時の犬猫の喜びかたを思い出すと、やっぱり本当に喜んでいるのかも知れない。彼らの感情は、擬人化していいものかどうなのか、結構悩む。


2009年4月8日。NEOPAN ACROS 100。川と桜。非常に神経に障る傾き方をした、妙な構図の写真になっているが、撮影した時は気を利かせたつもりだった。我ながら可哀相なセンスだと思う。長時間眺めていられない写真というのはあるのだなと思う。
今年は暇だったので、結構たくさん桜の写真を撮った。しかし、天候にはあまり恵まれず、できあがりを見ると空がドンヨリ曇っている写真ばっかりなのだった。今年、満開と快晴が重なったのは、2日間ぐらいのものだったんじゃなかろうか。確率的には、そんなもんで普通なのかな。曇ってる日にばっかり桜を見に行っていたというのは、あるかも知れない。


2009年4月8日。だったと思う。自信がなくなってきた。TREBI 100C。実はWIDELUXで撮ったパノラマ写真だったが、できあがりを見たらパノラマ向きではなかったので、トリミングして普通の写真に見せかけた。
逆光で劇的な写真に仕上がっている。しかし、露出をどのようにセットしたのか覚えていない。よく眺めて観察してみると、影になっている木の幹の部分に合わせているようだ。うっすらとそのような記憶もある。忘れないようにメモしておく。
トレビ100Cは初めて使ってみたが、やはり青〜紫〜ピンクぐらいまでがやけに強調される、富士フイルムらしい発色のフィルムであった。富士フイルム製のポジに見られる青紫天国な感じは個人的にはあまり好きではなく、結局スキャン後に補正してしまう。色味に偏りのないセンシアか、コダック製のポジフィルムを使えという話なのだろう。