天気を勘違いする/定食屋で定食を食べる/ブロワーを買う

7時半に目が覚めたが、雨や霙の気配を感じたので再び寝た。寒さに弱い。寒いと何もやる気がしない。本当に雨や霙が降っていたのかどうかは実はよく知らない。夜の記憶と勘違いしただけかも知れない。しかし、とにかく寒かったので、眠りながら「今日は雨だ、下手すると雪なのだ」などと思いこんでいた。昼過ぎに目が覚めて、窓の外を見たら晴天だった。びっくりした。晴れていると知った瞬間に、さして寒くないような気がしてきた。暗示に弱い。
ちょっと歩いて、駅の近くにある定食屋でサービスランチを食べた。昭和っぽい雰囲気の薄暗い定食屋なんだけど、本日の客層は不思議で、客の半分が外国人なのだった。日本人2名。南米系男性1名。白人男性1名。計4名。南米系のお兄さんはテレビでサッカーを見ていた。白人の男性は昼からビールと、ハムエッグを注文していた。おつまみ的な感覚なのだろうか。店主とは馴染みのようで、流ちょうな日本語で何か話していた。
席が遠かったので、あまり詳しくは聞き取れなかったが、(店主)「日本に来たのいつだったっけ?宮沢の頃?宮沢わかる?」(客)「(遠くて聞き取れなかった)」 (店主)「へーもうそんなになるんだ。すごいね。こっちきてから首相の資質があると思う総理大臣って、誰かいた?誰がいいと思った?」とか何とかやっており、いまちょっと話題になっているワシントンポストの記事について語り合っていた。何か冗談みたいな空間だった。
サービスランチを食べながら、棚に置いてあった「美味しんぼ」の21巻を読んだ。二木さんと近城勇が登場する巻で、ほぼ意味のないテコ入れ感が(気持ち悪くて)大変に微笑ましい。「美味しんぼ」には恋愛にまつわるサブプロットがいくつか存在するが、それらは漏れなく山岡さんと栗田さんという二大狂人の物語のテコ入れして出現するので、必然的に全部気持ち悪い。この作品の魅力のひとつだろう。あと編集局長の髪型はドン・ジョンソンみたいだと思う。
その後、電車に乗って電器屋に行き、フィルムとブロワーを買った。ブロワーは、長年使っていたのが先日から見当たらず、どうも紛失したらしい。もしかしたら家のどこかにあるのかも知れないが、散らかっていて何だか分からない。なので新調した。先代のブロワーは、大学生の時にニコンの一眼レフとほぼ同時期に買い揃えたもので、紛失したとなるとかなり寂しい。というか、とても寂しい。どこかにあれば良いのだけれど。