太陽系10番目の惑星発見 NASA発表

太陽系10番目の惑星発見 NASA発表
 太陽系で10番目となる新たな惑星を発見したと、米航空宇宙局(NASA)が30日、発表した。惑星は冥王星海王星の軌道より外側で、氷の塊が集まったカイパーベルトと呼ばれる帯の中にあり、冥王星より大きいとみられるという。
 この発見が事実と確認されれば、地球の“兄弟星”の発見は1930年の冥王星以来となる。
 発表によると、惑星はカリフォルニア州にあるパロマ天文台のサミュエルオースティン望遠鏡で、2003年10月31日に撮影された。しかし見つかった場所が、太陽から地球までの距離の97倍と遠かったため、動きがはっきり確認できず、今年1月にあらためてデータを分析し、大きさなどから惑星であることを確認した。
共同通信) - 7月30日11時53分更新

太陽系惑星:「最も遠い10番目」を発見 NASA研究所
 【ワシントン和田浩明】 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は29日、冥王星の外側の軌道を公転周期約560年で回る冥王星(直径約2300キロ)より大きな天体をカリフォルニア工科大などの研究チームが発見したと発表した。JPLは「太陽系で最も遠い10番目の惑星だ」としている。新惑星と確定すれば、1930年の冥王星発見以来となる。同チームは03年にも、太陽系最遠の惑星状天体とされたセドナ(同約1700キロ)を見つけている。
 研究チームを率いる同工科大のマイク・ブラウン准教授(惑星天文学)によると、この天体は03年10月にパロマー山天文台カリフォルニア州)の望遠鏡で初めて撮影された。太陽系内の天体なら恒星の間を移動する様子が観測できるが、距離があまりに遠いため、当時は動いていることが確認できなかった。
 データを再度解析し、今年1月になって惑星だと分かったという。現在の名称は、「2003UB313」だが、すでに国際天文学連合に新名称を申請した。
 電話会見したブラウン准教授によると、太陽からの現在の距離は約145億キロ。冥王星の太陽からの平均距離より2倍以上遠い。現在は最も離れており、最も近づくと53億キロになる。軌道はだ円で、太陽系の軌道面から約45度も傾いている。
 直径は2700〜3000キロと見られる。地上からの観測では、地表にメタンが存在しており、表面温度は氷点下243度程度と推定された。
 現在はくじら座付近の方向にあり、光度は18.5等級という。
 同准教授は「非常に遠く、軌道が大きく傾いていたため、今まで発見されなかった」と説明し、新天体を「惑星」としたことについては「冥王星より大きい」ことを根拠に挙げた。
 毎日新聞 2005年7月30日 11時08分 (最終更新時間 7月30日 11時50分)

こうした宇宙関連のニュースを聞くと、何となくSF的な心細い気分になったりはしませんか。恒星やら惑星の間で働いている引力が、地球における重力の疑いようもない確からしさと同様に疑いようもなく確かなんだろうことや、何億キロとか何光年といった途方もない単位とか、そういったものを感覚的に即座に了解できるスペーシーな理性や知性や感性は自分には備わっていなかったのでした。しかしそんな心細さも意外に好きですよ。

月は、1年間に約3.5センチメートルずつ地球から遠ざかっています。潮汐(ちょうせき)の原因となる月と地球との重力結合には、地球から月へ回転エネルギーを受け渡す効果もあります。これにより、地球の自転は遅くなり(1世紀あたり約1.48ミリ秒ずつ)、より高い軌道へと月を加速させます(これと反対の効果が、フォボストリトンに起きています)。

とかって、心細すぎてもう大好きだ。心細い宇宙の旅をお楽しみ下さい。