ベオウルフを見てきた

見てきた。「生身の役者の演技をCGで再現しなおす」と言うことで、ゼメキスの中では「ポーラー・エクスプレス」の延長線上にある挑戦なのだろう。しかし観客にとってはそんなこと別にどうでもいいのだった。手法ありきの大変に妙な映画である。
目が慣れれば役者の動きも普通に見えるし、アクションも凝っていて別に詰まらなくはないのだが、何かが倒錯している。しかもゼメキスの頭の問題なんだと思われるが、笑いどころなのか頭がおかしいだけなのか判断がつかずに困惑させられるシーンがあまりに多い。これらは明らかに問題な点であるが、同時に見所もそこにしかないので、変な映画を見たい人には良いかもしれない。それ以外の人には全然勧めない。